「関係者の声」 第②弾です!
今回は、本番にあったプログラムごとの感想をまとめています!
本番には様々なプログラムを行いました。
それぞれのプログラムはスタッフがアイデアを出し合って作り上げたものなので、それぞれに熱い思いがこもっています!ぜひご覧ください〜!
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スピーカーセッション
Shunta Nagano(キュレーター)
市川真由美さんのプレゼンテーションをコーディネートした長野です。トーク後のスピーカーズセッションではたくさんの質問をありがとうございました。「無戸籍」という中高生には難しいトークテーマでしたが、多くの参加者が少しでも理解しようと市川さんのお話に耳を傾けていたことがとても印象に残っています。このイベントをきっかけに参加者のこれからのChoiceがよりよいものになればと思います!
学びのデザインセッション
Kayato Inoue(ファシリテーター)
現代の日本の教育システムにおいて、高校受験、大学受験といった短中期的な学習目標が設定される傾向にあり、ましてや、その学習過程は「受動的」なものが非常に多い。
受験に必要な主要教科というものは、すでに答えが定まっているものである。そのため、他者との対話を基に個々人が何かを創造するということはまず起きえない。
しかしながら、グローバル化を皮切りに求められる能力というものが諸外国を中心に変容しつつあるのは間違いない。自ら積極的に物事に取り組むことができる「主体性」、自身の意見を内に留めることなく対外的に発信することができる「発信力・コミュニケーション能力」など、単に知識を持つだけでは時代に求められる存在にはなり得なくなっているのである。
人間は互いに共同幻想を抱くことによって食物連鎖の頂点に君臨することができた。その過程にあったのが、現状を打破し、より良い環境を築き上げるということである。これを現代に置き換えて考えてみるとしよう。資本主義によって、多くの人は衣食住のために働くということ念頭に置かなくなっている。
では何を第1に置いているのだろうか。それは、自身の市場価値を高めるということである。単一的で置き換えが可能な作業においてはすでに機械が台頭している。さらには、昨今の技術革新、第4次産業革命とも言われるAIの進歩により、人間にしかできないこと、人間の唯一性ということが重視されるようになった。私たちは与えられるだけで存在しづらくなってきているのである。私たちは周りの資源やこれまでのプロセスを最大限に有用し、新たな価値を創造する必要があるのである。
上記の事項を抱合し、一言で言い換えるのであれば、それが、「学びをデザインする」ということである。この言葉は一見理解に苦しむ文字列の羅列であろう。社会に求められる能力を獲得し、かつ、自身の市場価値を高める。そのために、自ら学びを設定して、それに取り組む、いわば学びをデザインするということになる。
今回、本セッションにおいては、参加者の年齢、性別で隔たりを設けることなく、一つのグループとしてディスカッションを行った。その議題は「これまで諦めたこと、もしくは、諦めかけていること」である。今年のテーマであるChoice。人は日々選択の連続である。そんなChoiceの主体性と受動性、さらには、Choiceが自分の人生にもたらす影響などについて考えを深める。Choiceという誰しもが普遍的に考えを共有することができる題材をきっかけに、学びをデザインするということについての知見や感覚を掴んでもらった。
実際、得られた効用は非常に高かった。まず、世代間交流を通して自分の人生の選択を客観的に、また、新たな視点でみることができた。さらには、多種多様な経験を積んだ人からのアドバイスを基に、自身の将来に少しでも希望の光を見出すことができた。普段の学校現場や職場ではできないような体験が、本イベント、セッションでできたということは、体内外通して見た上でも非常に誇れることであろう。
Yuki Iwasa (ファシリテーター)
スピーカーのトークを聞いた後に行った「学びのデザインセッション」。オーディエンス同士で、今回のテーマ “Choice” について何を思ったのかをディスカッションしました。1つのグループは5人ほどのグループですが、年齢も境遇もバラバラ。人生で何かを決断して選択する回数は、歳を重ねるごとに増えていきます。
だから、出てくる意見も考え方も人それぞれ違いました。だからこそ、「やってみたかったけど、諦めかけたこと」というトークテーマはこのディスカッションにぴったりでした。まだまだ人生始まったばかりの中学生オーディエンスと、たくさんの選択をしてきた経験豊富な大人のオーディエンス。人生を歩んできて、選択によって起こった良いことと悪いことに対してどう思っているのか話してくださいました。
中学生も自分の経験を基に、これから先の選択はどうやって考えたら楽しくなるのかを考えてくれました。中学生には難しいお題だったかもしれませんが、大人の方々のバラエティ溢れる経験はきっと中学生がこれから何かにチャレンジするときに背中を押すものの一つになると思います。
最初は、緊張の面持ちをしていた皆さんから、最後に自然と拍手が生まれた時にはとても良い時間を作ることができたと思えたので、嬉しかったです!
クロージングセレモニー
Miwa Onishi (キュレーター)
ワールドシップオーケストラさんは、世界中の子どもたちに、「はじめてのオーケストラ体験」を届けるということを目的として活動されています。最近は、コロナ禍ということもあり、国内での活動もされています。
オーケストラさんの演奏を、オーディエンスの方々が目を輝かせながら聞いているのを目にし、会場が一体になったように感じられました。
中学生スタッフについて
当日は、学生スタッフに加えて中学生のスタッフも参加してくれました。奈良教育大学附属中学校から20名ほどが当日スタッフとして活躍しました。
Ibuki Tsuji(全体オペレーション)
今回は昨年度に引き続き2年目となるTEDxYouth@Wakakusaのイベントの開催となり、継続してできたこと2年目だからこそ課題に感じたことが多々ありました。
しかし、良いこと悪いことがあってこそのイベントだと思います。あとはそこから何を学びこれからの活動に活かしていくのか、それこそが私たちがイベントを運営している一つの意義だと思っていますので、来年度に期待していただければ幸いです。
また、今年度も大学生/高校生スタッフだけではなく、ボランティアスタッフとして奈良教育大学附属中学校の生徒の皆さまがスタッフとしてお手伝いに来てくれました!ありがとうございました!
受付やオーディエンスの誘導など直接観客の皆さまと触れる貴重な機会となったと思います。また、会場となった奈良教育大学にも感謝を申し上げます。
本イベントは中高生の学びのためのイベントなので、こういったスタッフとしての関わりの中で、学びを持ってかえってくれていたらスタッフ一同嬉しい限りです。
一つ一つのプログラムに熱い思いが込められていることが伝わってくる「熱い」コメントいただきました! 次回は、スピーカーの方の感想などをお知らせする予定です。また新しい目線からのTEDxについて紹介できると思います〜お楽しみに(^^)
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