toiに関するブログは、3回目となります。
今までの2本のブログを通して、toiのことを知れたよという方もいれば、このブログで初めてtoiのことを知るよという方もいると思います。
どんな方にも、楽しんでいただけるように記事を書きましたので、よかったら読んでみてください。
日常に溶け込んだ赤い電車を降り、一斉に同じ足音が奏でられる駅の改札を出る。
昔は、ここにこの店があったのになぁなどと思いながら歩いていたので、おそらく私の目は多忙な動きをしていた。
私の多忙な目は、島田さんの寝室以外の94%を開放しているtoiというお家を捉えた。
「え?自宅の94%を開放しているの?」と聞き返したくなった方、すぐにデバイスの電源を落としてみてください。そうすると、ご自身の驚いた顔が画面いっぱいに浮かび上がることでしょう(笑)
「どうぞ!」彩さんは、初めて会う私たちのことをとびっきりの笑顔で迎え入れてくださった。toiに足を踏み入れた。水と泡が手に触れて、流れていく。繊維に水を吸わせると、どこか時の流れが優しく感じられた。
toiでは、たくさんお話をした。笑った、驚いた。このときの学びは他のメンバーが記してくれているので、私はその後の話に焦点を当てたい。その日は、toiのお盆だったので、ご飯を作る予定があった。懐かしの給食メニューを再現することになった。クレヨンを取り、にゅうめんと記入。優しい味が本当に好きだった。toiの空間・人の優しさと似通っていたから思い出したのかもしれない。
担当をみんなで決めたら、調理開始。私は、グーグル先生と二者面談をしながら、調理を進める。先生は几帳面だったので、調味料の分量をすべて数字で提示してきた。助言を受け入れて計量する時間もないので、手順だけを聞き出し、先生との面談を終了させた。
そうこうしているうちに、toiの仲間たちはどんどん調理を進めている。みんな職業はそれぞれ違うということを聞いていたけれど、本当は全員シェフかもしれないと思いながらみんなとの会話を楽しんだ。
「僕、カリフラワー苦手やって言ったけど、ほんまに食べられるかなぁ」
「給食の残り物のじゃんけんは、絶対参加するタイプでした」
みんなが生み出したいい匂いが、小学校での思い出を引き連れてくる。そんな思い出を語れるこのtoiが、さらに愛おしく思えた。
ついに、料理が完成した。小学生の気持ちに戻って、席に座った。小学生という身分でなくなってから5年以上経っているはずなのに、小学生の気持ちにすぐ戻ることができた。
「手を合わせましょう、いただきます。」
私ともうひとりのメンバーの関西人特有のイントネーション付きの声。
「いただきます」
さっきまでは、シェフだったみんなが、小学生になっていた。
「しーちゃん、今日のご飯美味しいね」
「つい、何杯もおかわりしちゃう!」
食卓に飾ってあるひまわりのような明るい雰囲気の彩さんの声もtoiの中に広がる。
「これ作った人誰!給食よりおいしい!」
「ABCスープの中に、予想した文字あった!楽しい!」
この時の食卓、いや教室がめちゃくちゃまぶしかったのは、toiを作り出した彩さんのせいだ。
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