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【toi訪問日記④】暖かくて自由な場所 ”toi”

toi訪問日記は4本目となりました。


今回は、誰でも好きな時に訪れることができる家、”toi”の家主の一人である、エッセイストの島田彩さんにお話を伺いました。

誰でも歓迎してくれる”toi”

島田彩さんは、奈良で自宅の94%を”toi”として開放されています。訪れる人は、年齢も性別もその目的も様々です。勉強をしたり、他の人とおしゃべりをしたり、一緒にご飯を食べたり。どんな人でも受け入れてくれる、暖かくて自由な場所です。


家を開放して得られるもの

 この”toi”を訪れる人は、コーヒーが好きな人、漫画が好きな人、絵が得意な人など本当に様々。 島田さんは「ここにいれば、Google検索では知ることができないようなことをみんなが与えてくれる。いろんな視点から物事を見ることができるようになった。」といいます。

 また、この暮らしの中で困ることはなく、助けられてばかりだという島田さん。 昨年の豪雨の際には、出張中だった島田さんにかわって一人の男の子がわざわざtoiを訪れ、外に出してあった道具を全て家の中に入れてくれていたそうです。このような心温まるエピソードがほかにもどんどん出てきて、聞いている側もほっこりさせていただきました。


生きる上で大切にしていること

 島田さんが生きる上で大切にしていることは、”問をもつこと”だといいます。

問いを持つことで、その対象を深く観察するようになり、新たな発見が生まれ、愛おしささえ感じるようになるのだそうです。 またもうひとつ、”遠回りをすること”も大切にしているそうです。 「予期せぬものに出会いたい。」 遠回りすることで、今までになかった新しいことを知ることが出来るかもしれない。選択肢があるなら、なるべく知らないほうを選びたい、とおっしゃっていました。

 このお話を聞いたとき、私は何となく小学生のころを思い出してしまいました。好奇心のままに面白そうな方へ、得体の知れない方へと行動し、新しいことに触れることが本当に楽しかったです。成長するうちにいつの間にか忘れてしまっていたワクワク感のようなものを、島田さんのおかげで少し思い出すことが出来ました。

島田さんにとってエッセイとは

 島田さんはエッセイストとして活動し、SNSにもtoiでの出来事や旅行先でのお話などを投稿されています。不思議なタイトルと、暖かくユニークなお話で読む人を惹きつけるf田さんのエッセイ。 「私にとってエッセイは、顕微鏡と望遠鏡とカメラを足して3で割った感じ。」 物事を詳しく観察して、俯瞰して、記録に残すことができるのです。また、文章を書くことは自分を表現するための方法だともおっしゃっていました。


誰も否定されない場所


 ”toi”は、楽しいことやうれしいことは共有して、言いたくないことは言わなくていいような、とても居心地の良い場所でした。 学校のように人の目を気にする必要がなかったです。toiの人たちは学校も年齢も住んでる地域もよく知らない人同士だからこそ、逆に気を許せるというか、気を使わなくていいのかもしれません。 そんな暖かくて自由な雰囲気が、toiにはあふれていました。 toiが愛されている理由が、少しわかったような気がします。


  学校名も会社名も住んでる地域も年齢も(時には本名さえ)よく知らない人たち同士で、同じ家で同じ時間を過ごす。 こういった人とのつながり方も、とてもとても素敵だなと思いました。


島田さん、toiの皆さん、私たちを暖かく歓迎してくださり、本当にうれしかったです。 
ありがとうございました! 


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